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AI文字起こしツール比較【Whisper・Notta・CLOVA Note】2026年版

a yellow letter sitting on top of a black floor Photo by Jackson Sophat on Unsplash

AI文字起こしツール比較【Whisper・Notta・CLOVA Note】2026年版

会議やインタビューの録音を文字にする作業は、地味だけど時間がかかる。私自身、ライターとして取材音声を毎週のように文字起こししてきたので、この分野のツールはひととおり触ってきた。今回はOpenAIのWhisper、Notta、CLOVA Noteという三つのツールを、実際に使った感触をもとに比較していく。どれも名前は聞いたことがあるけれど、結局どれを使えばいいのか分からないという人に向けて書いている。

Whisperはどんなツールか

WhisperはOpenAIが公開している音声認識の仕組みで、正確にはツールというより技術そのものと言った方が近い。無料で使えるのが最大の特徴で、パソコンにある程度の環境を用意できれば、自分の手元で音声をテキストに変換できる。

実際に使ってみると、認識の精度はかなり高い。特に静かな環境で録音した音声なら、句読点の位置まで含めてかなり自然な文章に仕上がる。英語の音声認識から発展した技術なので、英語の精度は特に優れているが、日本語でも十分実用的なレベルだと感じる。

ただし正直に言うと、Whisperをそのまま使うにはパソコンの知識が必要になる場面が多い。専用の画面が用意されているわけではなく、コマンドを打って動かすのが基本になるため、パソコン操作に不慣れな人にはハードルが高い。最近はWhisperを使いやすい形にラップした無料ツールやアプリも増えてきているので、そうしたものを探すのも一つの手だ。話者が誰なのかを区別する機能は標準では弱く、複数人の会議を文字にすると、誰が話したか分からない状態で文章が並ぶことが多い。この点は自分で見直しながら手直しする前提で使うのがいいと思う。

Nottaの使い勝手

Nottaは日本でも利用者が多い文字起こしサービスで、ブラウザやスマホアプリからそのまま録音・変換ができる手軽さが強みだ。会議中にアプリを立ち上げておけば、話しながらリアルタイムで文字が画面に流れていくので、議事録を取る感覚に近い。

自分が実際に使って良かったと思うのは、話者を自動で分けてくれる機能だ。完璧とは言えないものの、二人か三人程度の会議であれば、誰の発言かをある程度正しく判別してくれる。これがあるだけで、後からの整理作業がかなり楽になる。

一方で、無料プランでは使える時間に制限があり、本格的に業務で使うなら有料プランへの加入がほぼ必須になる。料金は決して安くはないので、月にどれくらい文字起こしをするかを考えてから契約したほうがいい。また、専門用語や固有名詞が多い分野の音声だと、変換ミスがそれなりに出るので、最終的な確認作業は必ず必要になる。ZoomやGoogle Meetとの連携機能もあり、オンライン会議をそのまま自動で記録したい人には向いている。

CLOVA Noteの特徴

CLOVA Noteは韓国のLINEが提供しているサービスで、日本語対応もしっかりしている。個人的に驚いたのは、無料でもかなり長時間の音声を文字起こしできる点だ。有料サービスと比べて制限が緩く、コストをかけずに試したい人には入りやすい選択肢になっている。

使ってみた印象としては、日本語の認識精度はNottaに近いレベルで、特に対談形式の音声との相性が良い。話者を分ける機能も付いていて、録音中にボタンを押すだけで話者を区切れる仕組みになっているのが便利だった。事前に区切りを入れておけば、後から誰が話したか分からなくなる心配が減る。

気になった点としては、インターフェースが完全に日本語向けに最適化されているわけではなく、一部の表示や設定項目に少し違和感を覚える場面があった。使い方に慣れるまで少し時間がかかるかもしれない。またスマホアプリの安定性は改善されてきているが、長時間の録音では途中で不具合が起きることもあったので、重要な音声を録るときはバックアップとして別の録音機器を用意しておくと安心だ。

三つを比較してどれを選ぶべきか

ここまで見てきたように、それぞれのツールには得意な場面がある。コストを最優先するならCLOVA Noteが選びやすい。無料の範囲でかなりのことができるので、たまに文字起こしをする程度の人には十分だ。

会議の議事録作りなど業務利用が中心で、話者の区別やオンライン会議との連携を重視するならNottaが使いやすい。多少のコストがかかっても、作業時間の短縮という意味では割に合うと感じる人が多いはずだ。

逆に、パソコン操作に慣れていて、自分で環境を整える手間を惜しまないならWhisperが選択肢に入る。無料でありながら精度が高く、カスタマイズの幅も広いので、大量の音声を継続的に処理したい人や、開発的な知識がある人には向いている。

自分の場合は、取材音声のように内容が重要でしっかり確認が必要なものにはNottaを、社内の軽い打ち合わせのメモ程度にはCLOVA Noteを、という具合に使い分けている。一つのツールに絞り込む必要はなく、用途によって組み合わせるのが結果的に効率がいいと感じている。

まとめ

AI文字起こしツールは年々精度が上がっていて、以前は難しかった日本語の自然な変換もかなりできるようになってきた。Whisperは無料で高精度だが扱いに慣れが必要、Nottaは業務利用に向いた使いやすさとコスト、CLOVA Noteは無料枠の広さと日本語対応のバランスが特徴だ。どれが一番良いという単純な話ではなく、自分がどんな場面で使うのかを考えたうえで選ぶのが遠回りにならない方法だと思う。まずは無料の範囲で試してみて、実際の音声で精度を確かめてから、必要であれば有料プランを検討するという順番がおすすめだ。

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