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在宅避難の備え

カセットコンロとボンベ、在宅避難で何本必要か【使用時間の目安表】

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A street corner with a building and a traffic light Photo by Danish Prakash on Unsplash

カセットコンロとボンベ、在宅避難で何本必要か【使用時間の目安表】

在宅避難を考えるとき、水や食料の備蓄は意識していても「火をどう確保するか」まで具体的に計算している人は意外と少ない。ガスや電気が止まった場合、カセットコンロは調理だけでなく、お湯を沸かして体を温めたり、レトルト食品を温めたりと想像以上に出番が多くなる。ただし、ボンベは無限に使えるわけではないので、事前に「何本あれば何日もつのか」をある程度把握しておくと安心感が違う。この記事では、公式スペックや実際に販売されている製品の情報をもとに、使用時間の目安と必要本数の考え方をまとめてみた。

カセットボンベ1本で何分使えるのか

市販されているカセットボンベは、多くのメーカーで「連続燃焼時間は最大火力で約1時間前後」とされている。これはあくまで最大火力で使い続けた場合の目安で、実際には弱火や中火で使う場面も多いため、もう少し長持ちすることが多い。メーカーの公式情報でも「一般的な家庭用コンロの標準的な火力であれば1本で約60〜100分程度」という表記が多く見られる。

ただし、この数値は気温にも左右される。ボンベの中身は液化ガスなので、寒い時期は気化しにくくなり、火力が弱まったり燃焼時間が短くなったりすることがある。冬場の在宅避難を想定するなら、この点は少し余裕を持って計算しておいたほうがよい。また、製品によっては「エコタイプ」「ロングタイプ」などガスの容量を増やして燃焼時間を延ばしたものも販売されているので、備蓄用に選ぶ際はパッケージの表記を確認するとよい。

カセットコンロ

在宅避難で必要な本数を計算する考え方

必要な本数を考えるときは、まず「1日に何回、何分くらい火を使うか」を仮定するところから始めるとわかりやすい。たとえば朝にお湯を沸かして温かい飲み物やインスタント食品を用意し、昼は簡単な調理、夜はレトルトや缶詰を温める、という使い方を想定すると、1日の合計使用時間はだいたい30〜60分程度に収まることが多い。

この場合、ボンベ1本で60〜100分使えると仮定すれば、1日あたり半分弱から1本弱を消費する計算になる。在宅避難の想定期間を1週間とすると、単純計算で5〜7本程度が目安になる。ただし、これは「効率よく使えた場合」の話で、実際には火をつけたり消したりする回数が増えるほど無駄なガス消費も出てくるし、鍋の大きさや調理内容によっても差が出る。少し余裕を見て、想定本数の1.5倍程度を備えておくと、想定外の消費にも対応しやすい。

また、在宅避難中は調理だけでなく、湯たんぽ用のお湯を沸かしたり、簡易的な暖房代わりに使う場面も出てくる可能性がある。そう考えると、純粋な調理用途だけでなく「温める」用途もある程度見込んでおいたほうが現実的だ。

使用時間の目安表(火力別・用途別)

具体的なイメージをつかむために、火力や用途別のおおよその使用時間をまとめてみた。数値はメーカー公表値や一般的な製品レビューをもとにした目安で、実際の燃焼時間は気温や機種によって変わる点は留意してほしい。

用途火力1回あたりの使用時間ボンベ1本での使用回数目安
湯を沸かす(500ml程度)中〜強火約5〜8分8〜12回
レトルト食品を温める中火約3〜5分12〜20回
簡単な炒め物・煮物中火約10〜15分4〜6回
鍋料理(複数人分)強火中心約20〜30分2〜3回

この表を見ると、湯沸かしやレトルト温めのような短時間の作業を中心にすれば、1本のボンベでかなりの回数使えることがわかる。逆に鍋料理のように長時間強火を使う調理は消費が早いので、避難中の食事は「短時間で済む調理」を意識して組み立てると、ボンベの持ちが良くなる。

家族の人数によっても必要本数は変わってくる。4人家族であれば1人暮らしの倍以上の調理量になることが多いので、表の目安をそのまま人数分に掛け算するよりも、実際の食事回数と内容をイメージしながら少し多めに見積もっておくのが無難だ。

カセットボンベ

ボンベの保管と注意点

ボンベは高温になる場所や直射日光の当たる場所での保管を避けるよう、多くの製品で注意書きがされている。特に真夏の車内や、ストーブのそばなどは絶対に避けたい場所だ。また、使用期限の目安が記載されている製品も多く、古いものから順番に使う「ローテーション備蓄」を意識すると、いざというときに劣化したボンベしか残っていないという事態を防げる。

保管本数が多くなると収納場所にも困ることがあるので、専用のケースや収納ボックスを使って一箇所にまとめておくと、災害時にもすぐ取り出せて便利だ。段ボールのまま床に置いておくよりも、湿気やほこりを避けられるという点でもケース収納はメリットが大きい。

カセットボンベ 収納ケース

なお、カセットコンロ本体についても長期間使わないと部品の劣化や動作不良が起きることがあるため、年に一度程度は実際に火をつけて動作確認をしておくと安心だ。合わせて、風防や五徳などの付属品が揃っているかも確認しておきたい。

まとめ

カセットコンロとボンベは、在宅避難において調理や湯沸かしの要になる存在だ。ボンベ1本あたりの燃焼時間はメーカー公表で60〜100分程度が目安とされており、1日の使用時間を30〜60分と仮定すると、1週間の在宅避難でおおよそ5〜7本、余裕を持たせるなら7〜10本程度を備えておくと安心感がある。ただし気温や調理内容によって消費量は変わるので、あくまで目安として捉え、実際の家族の食生活に合わせて調整するのが現実的だ。保管場所や使用期限にも気を配りながら、無理のない範囲で備蓄を進めていきたい。価格や在庫は時期によって変動することがあるので、購入の際は最新の情報を確認することをおすすめする。

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