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賃貸でも使える転倒防止グッズ、穴あけ不要のものだけ集めた

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A woman standing on a train track with her hands in the air Photo by 安 崔士 on Unsplash

賃貸でも使える転倒防止グッズ、穴あけ不要のものだけ集めた

地震のたびにニュースで流れる家具の転倒映像を見て、対策を考える人は多いと思う。ただ賃貸住宅に住んでいると「壁に穴を開けられない」「原状回復費用が心配」という理由で、結局そのままにしてしまうケースも少なくない。実際、賃貸契約書には釘やビスの使用を禁止する条項が入っていることが多く、退去時のトラブルを避けたいなら壁や天井を傷つけない方法を選ぶ必要がある。この記事では、穴あけ不要で使える転倒防止グッズだけを集めて、それぞれの特徴や選び方を整理してみた。

賃貸住宅で転倒防止対策が難しい理由

賃貸物件の多くは、原状回復義務が入居者に課されている。国土交通省のガイドラインでも、通常の使用による損耗は貸主負担、故意・過失による損傷は借主負担とされているが、壁に開けたビス穴は「通常の使用」を超えると判断されることが多く、退去時の敷金精算でトラブルになりやすい部分でもある。特に石膏ボードの壁は強度が低く、大型家具を固定するための金具をしっかり効かせようとすると、下地を探して穴を開ける必要が出てくる。賃貸ではこの下地探し自体が難しく、結果的に「固定できない」という状態のまま生活している人が多いのが実情だ。

こうした事情から、近年は壁や天井を傷つけずに使える転倒防止グッズの種類が増えている。突っ張り式、粘着式、ベルト固定式など方式はいくつかあり、それぞれ効果の程度や設置条件が異なる。次の項目から、代表的なタイプごとに特徴を見ていく。

突っ張り棒タイプの転倒防止グッズ

もっとも普及しているのが、家具の上部と天井の間に突っ張り棒を設置するタイプだ。ビスや接着剤を使わず、天井と家具の間に突っ張らせるだけで設置できるため、賃貸住宅でも使いやすい。製品によっては耐荷重や対応する天井高が細かく設定されており、購入前に自宅の天井高と家具の高さの差を測っておく必要がある。メーカーの製品説明を見ると、突っ張り棒単体での使用よりも、下部にストッパーや粘着マットを併用することで転倒防止効果が高まるとされている製品が多い。

突っ張り棒 家具転倒防止

購入者のレビューを見ていると、天井が石膏ボードや化粧板など柔らかい素材の場合、突っ張り棒の圧力で天井にへこみができたという声もある。天井材の種類によっては当て板を挟むタイプの製品を選んだほうが安心という意見も見られた。また、天井と家具の隙間が大きすぎたり小さすぎたりすると設置自体ができないため、事前の採寸は欠かせない工程になる。

粘着ジェルパッド・耐震マットタイプ

家具の下や底面に貼り付けて使う耐震ジェルマットも、賃貸で人気のあるアイテムだ。粘着面が床や家具に密着し、地震の揺れによる横滑りを抑える仕組みになっている。壁や天井への設置が不要なため、突っ張り棒が使えない低い家具や、賃貸の規約でそもそも突っ張り式を避けたい場合に選ばれることが多い。

耐震ジェルマット 家具

製品スペックを比較すると、耐荷重や粘着力、経年劣化への耐性はメーカーごとに差がある。長期間貼りっぱなしにすることで粘着力が落ちるという指摘もあり、定期的な貼り替えを推奨している製品も少なくない。また、床材によっては粘着跡が残る場合があるとの注意書きがあるため、フローリングの種類によっては目立たない場所で試し貼りをしてから本設置するという使い方をしている人もいるようだ。賃貸の床は退去時のチェック対象になりやすいので、粘着タイプを選ぶ際は床材との相性も確認したいポイントになる。

ワイヤー・ベルト式の固定グッズ

家具と壁の間をベルトやワイヤーで固定するタイプもある。通常のベルト式金具はビス止めが前提だが、近年は粘着パッドと組み合わせることで、壁に穴を開けずに使える製品も出てきている。粘着面の面積を広く取ることで固定力を確保する設計になっているものが多く、突っ張り棒よりも家具の前後の揺れを抑えやすいとされている。

粘着式 家具固定ベルト

一方で、ビス止めタイプに比べると耐荷重の上限が低めに設定されている製品が多く、大型の食器棚や本棚など重量のある家具には向かないという注意書きが見られることもある。メーカーの取扱説明書には対応家具の重量や設置面の条件が明記されているので、購入前に自宅の家具のサイズと照らし合わせておくと選びやすい。壁紙の素材によっては粘着剤が跡になって残る場合もあるため、賃貸の壁紙がビニールクロスかどうかも事前に確認しておくと安心だ。

選び方のポイントと組み合わせ方

ここまで見てきたように、穴あけ不要の転倒防止グッズにはそれぞれ得意不得意がある。突っ張り棒は上部からの支えが得意な反面、天井材によっては跡が残るリスクがある。ジェルマットは横滑りを抑えるのに向いているが、粘着力の経年劣化や床材との相性を考える必要がある。ベルト式は前後の揺れに強い一方、耐荷重の面で大型家具には限界がある。

こうした特性を踏まえると、ひとつのグッズだけに頼るのではなく、複数のタイプを組み合わせて使っている家庭が多いようだ。たとえば背の高い本棚には突っ張り棒とジェルマットを併用し、テレビ台のような低い家具にはジェルマットとベルト式を組み合わせるといった具合に、家具の形状や重量に応じて使い分けている例がレビューでもよく見られる。また、賃貸契約書に原状回復に関する具体的な記載がある場合は、退去時のトラブルを避けるためにも、粘着剤の種類や跡の残りやすさを事前に確認しておくことが大切だ。製品によっては「賃貸対応」と明記されているものもあるが、これは壁や天井を傷つけにくい設計という意味であって、絶対に跡が残らないことを保証するものではない点も理解しておきたい。

まとめ

賃貸住宅では壁や天井に穴を開けられないという制約があるため、転倒防止対策を諦めてしまいがちだが、突っ張り棒、耐震ジェルマット、粘着式ベルトなど、穴あけ不要で使える製品は年々増えている。それぞれのタイプには得意な揺れの方向や設置条件が異なるため、家具の高さや重量、床材や壁紙の種類を確認したうえで、複数のグッズを組み合わせて使うのが現実的な対策になりそうだ。製品の価格や在庫状況は時期によって変動するため、購入時は最新のスペックや購入者レビューを確認しながら、自宅の環境に合ったものを選んでほしい。

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